こだわりの逸品(2)

 書棚がいっぱいなので買い足したいと雅恵が言いだしたのは、もう1年も前のこと。でも、買い足しても置き場所に困る。使っている書棚を処分して一回り大きいのに買い換えればなんとか置けそうだが、まだ十分使える書棚を処分するのがもったいない。そこで、2階のホールにサイドボードを置いてはどうか、という話になった。

「2階のホール? いったい、どんな大邸宅に住んでるんだっ!」

とか言われそうだが、そんなではない。説明するのに骨が折れるが、家を建てたときの設計の最後の最後の段階でのっぴきならない問題が発生し、当初廊下の予定だった場所が異常に広がって4畳半ものスペースが生じてしまった。このスペースのことを「2階のホール」と呼んでいる。

 私のところに蝶屋さんの来客があると、このスペースに簡易ソファーと折りたたみテーブルを並べて標本をご覧いただく場所として使っている。この一角にサイドボードを置こうというのだ。

 応接にも使う場所なので、ユニットボックスのようなものは置きたくない。さりとて、いまさら高級家具を買うつもりはない。そこでネットで探してみたが、これが意外に難しい。

オーク材の引き戸キャビネット。巾120cm×奥行41.5cm×高さ77.5cmで、税抜49,900円。
オーク材の引き戸キャビネット。巾120cm×奥行41.5cm×高さ77.5cmで、税抜49,900円。
天然木オイル仕上げキャビネット。巾120cm×奥行39.5cm×高さ70cmで、税抜183,600円。
天然木オイル仕上げキャビネット。巾120cm×奥行39.5cm×高さ70cmで、税抜183,600円。

 上の写真はいずれもベルメゾンの通販サイトで見つけた。ほぼ同じ大きさで、引き戸か開き戸かの違いのほか大差ないように見えるが、ではこの4倍近い値段の差は何なのか。きっと出来がまるで違うのだろうが、やはりこの手のものは実物を見てみないと分からないと悟った。

 そこで、年末に家具屋へ足を運んだ。家具屋といってもそんじょそこらの家具屋ではない。泣く子も黙る「オール理由あり商品」が看板の、県営名古屋空港近くのプラスリビング(旧マンサイ家具)で、私自身、以前ここで20万円以上する高級ダイニングセットを98,000円で手に入れたオイシイ経験をもつ。

 はてさて、今回ここでゲットしたのが下の写真。ご覧のとおりの重厚でお洒落な逸品で、扉や引き出しのつくりも非常にしっかりしている。それもそのはず高級家具で知られるカリモク製で、気になるお値段のほうはといえば、廃業した家具屋からの引き上げ商品のため、元値298,000円が何と67%オフの98,000円也!

わが家にやってきたサイドボード。巾180cn×奥行45cm×高さ91cmで、税抜98,000円也!
わが家にやってきたサイドボード。巾180cn×奥行45cm×高さ91cmで、税抜98,000円也!

 この場所に置くためにつくってもらった注文家具のように寸法もピッタリで、搬入の業者さんに100Kg近い重量のものを2階まで上げていただいて、送料もたったの1,000円。何だか申し訳なくなってしまった。ネットで買わなくてよかったよ。