ミンミンゼミとヒガンバナ

少年の日の憧れのミンミンゼミ(ウィキペディアより)
少年の日の憧れのミンミンゼミ(ウィキペディアより)

 去る8月27日(木)午後3時過ぎ、名古屋市役所本庁舎北側のヒマラヤスギでミンミンゼミの鳴き声を聞いた。さらに8日後の昨日、9月4日(金)午後1時前、同じく名古屋市役所本庁舎と東庁舎の間のケヤキの大木で、またしてもミンミンゼミが鳴いているのを聞いた。

 ミミンゼミは東京23区など関東方面では平野部にも生息しているが、名古屋周辺では山地性で、濃尾平野には生息していないと思われる。子どものころ、テレビの番組やCMのバックで鳴いているセミは必ずミンミンゼミなのに、家の近所では見たことも聞いたこともなく不思議に思うと同時に、ミーン、ミンミンという声に、まだ見ぬものへの憧れを抱いていた。

 名古屋の中心部から最も近いところで、瀬戸市の定光寺周辺や三重県の養老山地近辺から飛来した可能性が考えられるが、いずれも直線距離で20km以上飛んできたことになるが本当だろうか。 

 名古屋市役所本庁舎で20数年働いているが、実は7-8年前にも一度だけこの付近でミンミンゼミの声を聞いている。さらにその翌年だかにはヒグラシの声も聞いた。ほんの3-4回聞いただけとはいえ、山地性のこれらのセミがなぜ温暖化の進んだ名古屋の中心部に出現したのか全く分からない。 

 さらに昨日、もうひとつ驚くべきことがあった。ミンミンゼミが鳴いていた場所から100mほどの大津通りの中央分離帯で、何とヒガンバナが咲いていた。1株だけ狂い咲きとかではなく、結構まとまった数の花を咲かせていた。言うまでもなくヒガンバナは、秋の彼岸のころに咲くからその名がある。ここ数日、朝夕急に涼しくなってきたとはいえ、ちょっと早すぎじゃないか。

 最近は温暖化に伴い年々ヒガンバナの咲く時期が遅くなり、残暑の厳しかった一昨年などは10月中旬に咲いていたと記憶する。昨日咲いていた場所は幹線道路の真ん中なので、もしかすると水銀灯による長日効果が働いていたかもしれない。それにしても昨日はまだ9月4日である。しかも、花の状態からして数日前から咲いていた様子だった。

 何だか身の周りの自然がよく分からないことになってきた。そういえば昨日の午前中は、さっきまで青空でカンカン照りだったのが突然の土砂降り。晴天のへきれきならぬ「晴天の土砂降り」といったところか。夜のテレビニュースでは「全国各地でゲリラ豪雨」とかいう訳の分からぬことを言っていた。